全国各地にぺネトロン製品をお届けします

ぺネトロン製品の日本総代理店
「ぺネトロンジャパン」

密実なコンクリートを!

電話:0198-69-3200

営業時間 8:00~17:00

コンクリートの自己治癒

 
トップ > コンクリートの自己治癒

コンクリートの自己治癒

Self Healing Concrete

なぜ自己治癒が注目される

コンクリートの自己治癒(self-healing concrete)は、ひび割れが入っても、材料そのものの反応や内部に組み込んだ仕組みによって、ひびを埋めたり、水や塩分の侵入を抑えたりして耐久性を回復する技術です。近年は「ひびを見た目に閉じる」だけでなく、透水性・塩化物浸透・鉄筋腐食リスクをどこまで下げられるかが重視され、コンクリートの耐久性、防水性を高める技術として世界的に活用されています。
 
 

コンクリートの弱点を自己治癒で補う

コンクリートは圧縮には強い一方で、乾燥収縮、温度変化、荷重、凍結融解、鉄筋腐食などで微細なひび割れが入りやすいです。問題は、ひび自体よりも、そこから水・酸素・塩化物イオン・二酸化炭素が入り、劣化が加速することです。自己治癒は、この入口を自動的にふさぎ、補修回数やライフサイクルコスト、環境負荷を下げることを狙います。
 
 

自己治癒は大きく2種類

自己治癒本来型(autogenous self-healing)
これはコンクリートがもともと持つ自己修復能です。主な仕組みは、未反応セメントの追加水和と、ひび内での炭酸カルシウム析出です。水分が供給されると、ひびの中に生成物ができて隙間が埋まり、透水性が下がります。古くから知られている現象で、特に微細なひびで有効です。
ただし限界も明確で、一般に自己治癒本来型で十分に対処できるのはかなり小さいひびです。レビューでは、おおむね0.1 mm程度以下が一つの目安として扱われることが多く、それ以上のひびでは追加の工夫が必要とされています。
自己治癒付与型(autonomous / engineered self-healing)
ひび割れが発現したときに働く仕掛けを最初からコンクリートに組み込むというものです。例として、細菌系、マイクロカプセル系、結晶性混和材、SAP(高吸水性ポリマー)、形状記憶材料などがあげられます。自己治癒本来型より広いひび割れに対応します。
 
 

代表的な自己治癒メカニズム

結晶生成・無機系材料
結晶性混和材や特定の鉱物混和材が、水の侵入時に不溶性結晶を成長させ、ひび割れや細孔、毛細管、空隙を埋めます。実用性が高く、施工面でも既存のコンクリート技術と組み合わせて使用しやすいことが利点です。無機系材料は、水密性回復に強みがあり防水性を高めます。
細菌系(bio / bacterial self-healing)
アルカリに強い細菌と栄養源を内部に保持し、ひび割れから浸入した水により細菌が活性化して炭酸カルシウムを析出し、ひびを埋めるメカニズムです。研究の蓄積が多く、自己治癒技術として注目されていますが、細菌の長期生存、栄養源の安定供給、コスト、施工時の混練による損傷などが課題になっています。
マイクロカプセル系
接着剤や鉱物反応材を微小カプセルに封入しておき、ひび割れが発現するとカプセルが壊れて内容物が流出し、硬化してひび割れをふさぐメカニズムです。カプセルが壊れる位置に依存しやすく、反復性や大規模量産時のコストが課題です。
SAP・繊維・ECCとの組み合わせ
高吸水性ポリマー(SAP)は水を吸って膨潤し、内部養生やひび閉塞に寄与します。さらに繊維補強やECC(Engineered Cementitious Composites)と組み合わせると、ひび割れ幅を細かく制御できるので、自己治癒が起きやすくなります。
 
 

メリット

自己治癒の最大の魅力は、早期補修が難しい場所でも、劣化の進行を遅らせられる可能性があることです。橋梁、トンネル、地下構造物、港湾、海洋環境など、ひび割れからの浸水や塩害が問題になる場所で特に効果が期待されます。長寿命化により、補修回数の減少、交通規制の低減、CO2削減などの波及効果も期待されています。
 
 

限界と課題

ひび幅が大きすぎると難しいこと、水分条件に強く依存することが課題になります。さらに、材料コスト、長期信頼性、施工時のばらつき、治癒剤の寿命、鉄筋コンクリートとしての実環境での再現性の蓄積など、課題も残されています。

ペネトロン製品の自己治癒

Self-healing of Penetron products

①水の脅威

通常、硬化コンクリートには、無数の微細なひび割れ、細孔、毛細管があり、そこに水が侵入しようとします。
A conventional concrete matrix has a multitude of micro-cracks, pores and capillaries through which water enters the concrete. 

 ②水が内部へ浸透

水はコンクリート内の微細なひび割れや毛細管を通って内部に浸透していきます。
Water passes through the micro-cracks and capillaries in the concrete.

③細孔の幅は0.1~0.4mm

これらの細孔の幅は、通常0.1~0.4 mmです。
These pores typically have a width of between 0.1 – 0.4 mm.

④コンクリート中で化学反応がスタート


ペネトロン製品がコンクリートに供給されると、その結晶生成成分が、コンクリート中に含まれる水、水酸化カルシウム、アルミニウム、その他のさまざまな金属酸化物や塩と反応します。
When Penetron products are applied to concrete to the concrete, the crystalline components react with water, calcium hydroxide and aluminum as well as various other metal oxides and salts contained in the concrete.

 ⑤セメント結晶が生成

継続的な化学反応により不溶性のセメント結晶が生成され、不溶性のセメント結晶は、細孔、空隙、ひび割れを埋め尽くします。
セメント結晶は水の侵入を防ぐため、結果としてコンクリートの不透水性は高まります。
The chemical reaction that follows causes these voids and cracks to be filled with insoluble crystals.
Water is unable to pass through these crystal formations, and as a result the concrete becomes impermeable.

 ⑥継続的に続く結晶生成

耐用期間中、コンクリートに新たなひび割れが生じても、ひび割れの中に結晶が形成され続け、水が新たな経路を通って侵入するのを防ぎます。
Should new cracks appear throughout the life of the concrete, crystals will appear in these cracks as well, preventing water from finding new ways to get through.